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【報告】幾田桃子氏・千々松由貴氏ディスカッション形式講演会

2024.01.18

【開催日時】2023年10月5日(木)13:30~15:00

【開催場所】龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室

【主催】龍谷學會

【協力】龍谷大学世界仏教文化研究センター(RCWBC)応用研究部門

 【概要】デザイナー、社会活動家、教育者、芸術家として、国内外で活動の場を広げて活躍されている幾田桃子氏と千々松由貴氏による講演会が開催された。本講演は参加者とディスカッションしながら、「固定観念」という言葉をテーマに「平等」について考えるというものである。講演が始まる前、幾田氏から「座席をもっと近づけて意見がでやすいようにしてはどうか」という提案があり、会場の配置を整えるところから始まった。静謐な会議室の雰囲気が、温かみのあるディスカッションの場へと一転し、幾田氏と千々松氏による空間デザインの力と、細やかな心配りを早くも実感する出来事であった。

まず、幾田氏と千々松氏のこれまでの活動紹介があった。環境問題やファッションの観点からマスクのデザインを刷新した「MASKS FOR ALL 世界キャンペーン」や、命の大切さについて学ぶ空間「リボン号」など、美しく優しさに溢れたプロダクトたちが紹介され、幾田氏と千々松氏がどのような問題意識を持って制作に臨まれているのかを共有していただいた。

後半部では「ピンクと青」「可愛らしい花と力強い樹木」「うさぎとゴリラ」といった対比的な写真を見ながら、私たちが無自覚のうちに投影してしまっている「男性らしさ/女性らしさ」といった固定的なイメージについての問題提起があった。自分自身に深く根付いている、環境や歴史によって構築された思考の偏りを点検することで、様々な社会問題を当事者的に見つめ直すことの重要性が示された。

参加者からは「男女の平等」について多くの質問や意見があり、有意義な議論が展開された。SDGs、ジェンダー、人権などの社会問題に関する幾田氏と千々松氏の視点と実践は、参加者たちにとって大きな学びになったことだろう。誰もが自分らしさを発揮することができる、平等で平和な世界の実現に向けて、一人ひとりが想いを馳せる貴重な時間となった。

(文責:釋大智)

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