Center for Humanities, Science and Religion (CHSR)

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター

研究成果

龍谷大学人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター
Ⅰ.2002年度~2006年度(平成14年度~平成18年度)
文部科学省私立大学学術研究高度化推進ORC事業
「仏教生命観に基づく人間科学の総合研究」

1. 学術研究叢書

1 研究叢書・・・・6冊

研究叢書1『仏教生命観からみたいのち』武田龍精編
研究叢書2『仏教生命観の流れー縁起と慈悲』鍋島直樹・長上深雪・嵩満也編
研究叢書3『人間・科学・宗教の総合研究』(ユニット1)
研究叢書4『死と慈愛―いのちへの深い理解を求めて』(ユニット2)
研究叢書5『仏教社会福祉』(ユニット3)
研究叢書6『仏教と環境』(ユニット4)

2 パドマ展示に関する展示品図録・・・・7冊

『宗教と科学 ─仏教の宇宙観と近世の科学書─』武田龍精編
『人生の終末・心の救い-国宝・山越阿弥陀図之復元-』鍋島直樹編
『南方熊楠の森』松居龍五・岩崎 仁編
『仏教社会福祉の源流』長上深雪編
『核の時代における宗教と平和
『ヒロシマ原爆展-ヒロシマ・ナガサキ被爆60周年-』武田龍精編
『いのちへの慈愛 宮沢賢治・民家の世界-内山正一特別展-』鍋島直樹編
『死を超えた願い-黄金の言葉-』鍋島直樹編
『共生する世界-仏教生命観の中の人間と環境』

Ⅱ. 2007年度~2009年度(平成19年度~平成21年度)
文部科学省私立大学学術研究高度化推進ORC事業
「仏教生命観に基づく人間科学の総合研究」(継続採択)

1. 成果一覧表

設定された成果 当初の目標 達成度 備 考
関連講義 7コマ 145コマ 学内研究者の関連講義数
公開講座 15回 22回  
研究会
ワークショップ
16回 21回 全体研究会6回・合同研究会1回
各ユニット研究会11回・ワークショップ3回
シンポジウム 4回 7回 国際シンポジウム3回
国内シンポジウム4回
研究展示会 4回 6回  
研究叢書〈刊行〉 5冊 5冊  
年次報告書〈刊行〉 3冊 3冊 叢書以外に米国での出版2冊
展示図録〈刊行〉 4冊 6冊  
Webにおける成果公開 3年で80回更新(月平均約2.2回更新)

2.学術研究叢書

1 研究叢書…5冊

『仏教と生命倫理の架け橋』マルコム デイヴィッド エッケル・井上善幸・鍋島直樹編
『心の病と宗教性―深い傾聴』岡田康伸・倉光修・海野マーク・鍋島直樹編
『核の時代における宗教と平和』武田龍精編
『仏教社会福祉の可能性』長上深雪編
『地球と人間のつながり-仏教の共生観』鍋島直樹・玉木興慈・井上善幸編

2 パドマ展示図録…6冊

『アインシュタインの平和主義と宗教観』武田龍精編
『宮沢賢治の銀河世界-ほんとうのさいわいをさがしに-』鍋島直樹編
『南方熊楠と仏教』松居竜五編
『中村久子女史と歎異抄-生きる力を求めて』三島多聞・鍋島直樹編
『いのちの重さを見つめて―自死の悲しみと死を超えた慈愛』内藤知康・鍋島直樹編
『自然と人間のつながり―水俣病に学ぶ』鍋島直樹・玉木興慈・井上善幸編

3 海外での出版

Mark Unno Edited, Buddhism and Psychotherapy across Cultures: Essays on Theories And Practices, pp.1-350, Wisdom Publications
Richard K. Payne Edited, How Much Is Enough?: Buddhism, Consumerism, and the Human Environment, pp.1-240, Wisdom Publications

Ⅲ.2010年度~2012年度(平成22年度~平成24年度)
文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
「死生観と超越-仏教と諸科学の学際的研究」

1.研究成果一覧表

設定された成果 当初の目標 達成度 備 考
仏教死生観デジタル
アーカイブ研究閲覧システム
開発 完成 貴重史料96作品をデジタル画像で閲覧でき、解説を日、英語で読める。
公開講座 12回 30回 大学院と学部、関連講義として開催。
研究会
ワークショップ
16回 29回 全体研究会2回・各ユニット研究会10回・ワークショップ17回(うち国際5回)
シンポジウム 4回 7回 国際シンポジウム3回。
国内シンポジウム4回。
研究展示会 6回 6回 来館者は約1万5千人
年次報告書 3冊 3冊  
出版物(研究叢書) 4冊 7冊 研究叢書7冊。そのうち英語版2冊
展示図録 6冊 6冊 計6回の展示図録。
Home Pageにおける成果公開 185回更新(月約6回)
若手研究者の養成と輩出 PD2名 清華大学専任講師(中国)・本願寺総合研究所専任助手に就任。
RA1名 大谷大学助教 RA3名 龍谷大学・京都女子大学講師に就任。

2.学術研究叢書

①研究叢書5冊

『仏教死生観デジタルアーカイブ研究―生きる意味の省察』 鍋島直樹・那須英勝・玉木興慈・井上善幸 編
『ケサン王女殿下特別講演 ブータン王国の国民総幸福(GNH)政策―仏教思想はどのように生かされるか The Gross National Happiness Policy of The Kingdom of Bhutan: Turning Buddhist Thought into Reality』(日英二ヵ国語、方丈堂出版、2012年)
『生死を超える絆―親鸞思想とビハーラ活動』鍋島直樹・玉木興慈・黒川雅代子編
『宗教における死生観と超越』 髙田信良編
『東アジア思想における死生観と超越』 林智康・井上善幸・北岑大至編

② パドマ展示図録

『仏教の宇宙観と死生観』鍋島直樹・井上善幸編『仏教の宇宙観と死生観』
『ヒロシマの原爆に学ぶ―被爆者の死生観と願い』鍋島直樹・井上善幸・髙田信良・岡崎秀麿編
『生死を超える物語』鍋島直樹・田畑正久・内藤知康・玉木興慈編
『宮沢賢治の死生観―雨ニモマケズ』鍋島直樹編
『妙好人における死生観と超越』林智康・井上善幸編
『金子みすゞ いのちへのまなざし』鍋島直樹・古荘匡義編

Ⅳ. 2013年度~2015年度
龍谷大学選定研究プロジェクト
「仏教・浄土教を機軸としたグリーフサポートと救済観の総合的研究」
2016年度~
世界仏教文化研究センター応用研究部門・常設研究センター
「世界の苦悩に向き合う智慧と慈悲―仏教の実践的研究」

2021年度 研究成果

応用研究部門ではCOVID-19感染防止対策を守り、前期は計画中止、後期はon-line会議を活用して研究した。
グリーフケア講座3回を黒川雅代子教授と開催。東日本大震災から10年を迎え、遺族の語りを聞いた。悲しみは続くが、悲しみが支えとなって生きる意味を与えてくれるという。熊本地震の被災僧侶により寺院復興を学んだ。誰しも生かされている。自立は依存先を増やしていくことと学んだ。広島被爆寺院での「グリーフケア」現地研修、神戸赤十字病院での「災害遺族への心のケア」on-line研修、12月「看護と仏教の連携を求めて」研修会、2022年新春シンポジウム「臨床宗教師研修の反省と挑戦」を開催。記録映画「悲しみとともに 臨床宗教師・臨床傾聴士研修において学んだ物語episode8」を制作上映。On-line開催はホストに負担が多く、戸惑った。龍谷4研究センター研究交流会を清水センター長の温かい支援によって実現。ジェンダーと宗教研究センター、GARRC、犯罪学研究センター、人間・科学・宗教オープンリサーチセンターは「世の平安と平等を願い、世界の苦悩にどう対処するか」を共に考え続けたい。
日本は病院死から在宅死に転換する。地域での看取りとグリーフケアを看護師と僧侶との連携によってできるだろう。寺院は地域の社会資源でもある。大河内氏はサンスクリット語で「良いつながり」を意味する「さっとさんが」プロジェクトを立ち上げた。2020年、「訪問看護ステーションさっとさんが願生寺」を開設した。「まちの保健室」「介護者カフェ」「医療的ケア児のための福祉避難所」も始めた。地域社会の中の全てのいのちが大切にされる拠点として寺づくりを進める。看護師の成定氏は『人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン』を礎にし、本人の人生観や価値観を尊重し、家族と話し合うことが重要であるとした。彼女が母を亡くした時、知り合いから目を閉じればいつでも亡き母に会えることと教えられた。医療者は人生の長期的なイメージができ、僧侶は自分を見つめ素直になることを教える。大阪看護協会会長の高橋氏は約168万人の看護師が、看仏連携に期待しているという。日本の良さや強みを再発見できるからである。
大学院生の研究参画と若手研究者PDとRAの研究推進
PD日髙悠登氏とRA山田智敬氏が感染対策を守り、①RAは主にグリーフケア講座やシンポジウムの案内と運営、②PDは成果概要の執筆と年次報告書の編集出版等に取り組んだ。PD、RAは応用研究部門にとって重要な役割を果たした。研究会で大事な視点を与えてくれた。PDの成果論文は『世界仏教文化研究論叢』に発表される。今後の活躍を期待したい。

設定された成果 当初の目標 達成度 備考
グリーフケア講座

龍谷大学世界仏教文化研究センター応用研究部門

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター

0回 3回 COVID-19感染防止のため、オンラインで新しく開催。
①鍋島直樹(龍谷大学文学部教授)
「親鸞における愛別離苦への姿勢―悲しみと共に」
[2021年9月16日(木)]

②菅原文子氏(東日本大震災遺族)
「生かされて 東日本大震災から10年を迎えて」
[2021年9月29日(水)]

③宇治和貴氏(筑紫女学園大学准教授)
「熊本地震のグリーフケアと宗教者の挑戦」
[2021年10月20日(水)]

特別講義 2回 1回 ①花岡尚樹氏(あそかビハーラ病院院長補佐/認定臨床宗教師)
「緩和ケアにおけるビハーラ僧の実際―臨床におけるスピリチュアルケアとは」[2021年5月25日(火)]
特別公演 1回 1回 ①大塚雄介氏(浄土真宗本願寺派総合研究所研究助手)
「『グチコレ』の総合的研究~『グチコレ』の臨床と親鸞教学における愚痴の検討を通じて」
[2021年11月17日(水)]
特別講話 0回 0回  
シンポジウム 1回 2回 ①新春シンポジウム「臨床宗教師・臨床傾聴士研修の反省と挑戦」[2022年1月12日(水)]
②シンポジウム「龍谷大学4研究センター交流会」
‘How do we cope with suffering in the world?’[2022年3月14日(月)]
ワークショップ 6回 5回 臨床宗教師・臨床傾聴士研修ワークショップ
COVID-19感染防止のため、下記6回の計画のうち、5回実施できた。
①東日本大震災遺族との交流(オンライン研修)
[2021年9月29日(水)]
②広島被爆寺院と原爆死没者追悼(現地研修)
[2021年10月8日(金)]
③高齢者総合福祉施設常清の里(現地研修)
[2021年10月30日(土)]
④あそかビハーラ病院緩和ケア施設(現地研修)
[2021年11月22日(月)]
⑤神戸赤十字病院「災害遺族の心のケア」(現地研修)
[2021年12月3日(土)]
関連講義の開講 15講 17講 2021年度大学院講義
①「グリーフケア論研究」
②「ビハーラ・スピリチュアルケア論研究」
③「現代宗教論研究」
④「国際伝道論」
⑤「実践真宗学研究」
⑥「真宗人間論研究」
⑦「人権・平和論研究」
⑧「宗教心理学研究」
⑨「宗教教育学研究」
⑩「生命倫理論研究」
⑪「カウンセリング論研究」
⑫「地域・寺院活動論研究」
⑬「現代社会論研究」
⑭「仏教社会福祉論研究」
⑮「臨床宗教師総合実習」
⑯「メディア伝道研究」
⑰「共生論研究」
龍谷エクステンション
センター(REC)講座
4講座 0講座 COVID-19感染防止のため、開催中止となった。
大学院教育プログラム
展開
2回 2回 ①東北大学の協力による臨床宗教師研修プログラム
②キリスト教NCC宗教研究所との宗教間対話
大学院生実践研究活動
報告
1回 1回 ①大学院実践真宗学研究科実習研究活動報告会
[2021年11月4日(木)]
協力事業 5回 11回 ①〈大学院講義〉鍋島直樹「医学生命倫理学―人生の終末・心の救い」[2021年7月5日(木)]
②UNIT 1 合評会 田中雅一・嶺埼寛子編『ジェンダー暴力の文化人類学:家族・国家・ディアスポラ社会』
[2021年7月24日(日)]
③鍋島直樹「『瑠璃色の歎異抄』~第十六章―柔和忍辱の心とは~」(いのちみつめて97)[2021年8月29日(日)]
④看仏連携研究会 鹿児島地区 第1回研修会
「地域包括ケアシステムにおける看護師と僧侶の連携の協働」[2021年9月6日(月)]
⑤〈テレビ出演〉NHKこころの時代
柏木哲夫氏「コロナの時代に“いのち”を問う」
[2021年10月10日(日)/2021年10月16日(土)]
⑥シンポジウム「宗教とジェンダーの最前線Ⅳ」
[2021年10月16日(土)]
⑦2021年度 臨床宗教師研修 オンライン会議
「神戸赤十字病院研修・災害時における心のケア・DMORT 新型コロナウイルス感染対策の中で」
[2021年12月3日(金)]
⑧龍谷大学大学院実践真宗学研究科公開シンポジウム
「宗教的情操の涵養 ―子どもへの宗教的情操教育―」[2021年12月9日(木)]
⑨龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)
ユニット4 オンライン講演会「誰ひとり取り残さない社会を目指して ―老いと死をめぐる課題―」
[2021年12月10日(金)]
⑩看仏連携研究会 第2回研修会
「地域における看護師と僧侶との連携と協働」
[2021年12月18日(土)]
⑪〈展覧会〉花山智久展
[2022年1月19日(水)~1月23日(日)11:00~19:00]
年次報告書 1冊 1冊  
ホームページにおける成果公開 ホームページは保安を考慮して工事中のため、今年度は更新することができなかった。
その代わりに、世界仏教文化研究センターFacebookにおいて各種事業の案内を行った。

2022年度 研究成果 

研究課題 世界の苦悩に向き合う智慧と慈悲―仏教の実践的研究

研究計画に沿い、グリーフケア講座3回、宗教実践の基盤研究会4回、ビハーラ・臨床宗教師シンポジウム2回、被災者・自死遺族交流、病院研修5回、ジェンダーと宗教研究センターや関連学会との協力事業を達成した。念願の『仏教・親鸞浄土教を機軸とした宗教実践と社会実践の研究(龍谷大学世界仏教文化研究叢書45)』を共著出版した。
柱本惇は「認知症ケアにおける臨床宗教師の実際」を発表した。新たに得た知見は、医療福祉施設での臨床宗教師は、1.「潤滑油」としての役割、2.看取りに関わる職員へのケアの役割、3.一職員として活動する役割があることである。谷山洋三は「臨床宗教師の宗教的ケア」を発表した。宗教空間と公共空間での振る舞いを区別する必要がある。病院では患者の信仰を尊重し、空間の管理者・院長の想定した範囲を超えたことはできない。臨床宗教師に資格が必要な理由は、宗教勧誘せずに、ケア対象者の悩みを聞き、多職種で連携して人を支える教育を受けていることが必要だからである。臨床宗教師は公共空間で心のケアを提供する宗教者を指し、布教伝道を目的とせず、相手の価値観を尊重し、悲嘆を抱える人々に寄り添う。新たに得た知見は、地元では、地域のお寺の僧侶として活動できる場合が多いが、自殺念慮者は地元に知られずに相談したいから、地域から離れた臨床宗教師が必要である。救いを上手に説くことは伝道者の自己満足になりがちで、その人の救いにはならない。宗教実践の基本姿勢は、その人の混沌とした語りを尊重し、救いが自然に訪れるのを待つ。大悲の本願に身を委ね、仏の分け隔てない大悲の中で、自分の無力さを知り、できることに挑戦することが許されている。
RA山田智敬は礼節さを有し、①対面とonlineのHybrid開催、②成果概要、年次報告書編集、③予算の運用支援、成果書送付、④日本宗教学会等での発表と論文執筆を進めた。RA退任後も博士論文を応援する。(文責 鍋島直樹)

2022年度研究活動一覧表

設定された成果                  当初の目標    達成度  備考
グリーフケア講座

龍谷大学世界仏教文化研究センター応用研究部門  

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター
2回3回①柱本惇氏(あそかビハーラ病院ビハーラ僧・本願寺派布教使)「仏教者の社会活動と教義-仏教福祉の歴史からの一考察-」[2022年5月17日(火)]
②金田諦應氏(カフェ・デ・モンク主宰、日本臨床宗教師会副会長、曹洞宗通大寺住職)「カフェ・デ・モンク 傾聴移動喫茶」[2022年6月14日(火)]
③Dr. Rev. Nathaniel Jishin MICHON氏(日本学術振興会・外国人特別研究員 龍谷大学)「Compassion of Care ケアの慈悲」[2022年10月27日(木)]
特別講義2回4回①宇治和貴氏(筑紫女学園大学准教授)「親鸞における信仰の構造と実践の関係」[2022年7月7日(木)]
②谷山洋三氏(東北大学大学院教授)「宗教的ケア」[2022年11月10日(木)]
③中西直樹氏「浄土真宗の女学校教育の歴史」[2022年12月26日(月)収録]
④鍋島直樹氏「浄土教死生観研究―二河白道の物語」[2022年12月26日(月)収録]
特別公演1回1回①実践真宗学研究科有志「どびだせビャクドー!ジッセンジャー」[2022年11月2日(水)]
シンポジウム1回2回①  公開シンポジウム「ケアにおける宗教性 大悲にいだかれ 心を寄せてそこにいる」[2022年11月24日(木)]
②新春シンポジウム「臨床宗教師研修の反省と近未来」[2022年1月18日(水)]
 研修7回5回臨床宗教師・臨床傾聴士研修ワークショップ COVID-19感染防止のため、下記7回の計画のうち、5回実施できた。
①あそかビハーラ病院・特別養護老人ホームビハーラ本願寺(現地研修)[ 2022年11月14日]
②東日本大震災被災地(仙台震災遺構・全壊寺院・遺族交流)[2022年6月5日(日)~6月7日(火)]
③特別養護老人ホーム「常清の里」〔中止〕
④橘保育園・橘デイサービスセンター統合型社会福祉施設 (現地研修)[2022年9月]〔中止〕
⑤被爆寺院・広島平和記念資料館研修(現地研修)[2022年10月3日(金)]
⑥NCC宗教研究所EU神学生との宗教間対話(現地研修)[2022年11月29日]
⑦神戸赤十字病院、阪神淡路大震災記念・人と防災未来センター(オンライン研修) [2022年12月2日(金)]
関連講義の開講15講18講2022年度大学院講義
①「臨床宗教師総合実習」 ②「臨床宗教教育特殊研究」 ③「グリーフケア論研究」 ④「ビハーラ・スピリチュアルケア論研究」 ⑤「実践真宗学研究」 ⑥「真宗人間論研究」 ⑦「真宗教義学研究」 ⑧「現代宗教論研究」 ⑨「宗教心理学研究」 ⑩「宗教教育学研究」 ⑪「生命倫理論研究」 ⑫「人権・平和論研究」 ⑬「カウンセリング論研究」 ⑭「地域・寺院活動論研究」 ⑮「国際伝道論」 ⑯「現代社会論研究」 ⑰「仏教社会福祉論研究」 ⑱「メディア伝道研究」 ⑲「共生論研究」
大学院教育プログラム 展開2回2回②キリスト教NCC宗教研究所との宗教間対話
大学院生実践研究活動 報告1回1回① 大学院実践真宗学研究科実習研究活動報告会[2022年11月3日(木)]
協力事業5回15回○新聞記事
文化時報[2022年11月22日]
「あそかビハーラ病院龍谷大学と覚書締結」
文化時報[2023年1月31日] 「臨床宗教師の未来語る」

○「人生の終末・心の救い」[2022年11月17日(木)]
主催 医学生命倫理研修会・京都府立医科大学法医学教室

○日本仏教看護・ビハーラ学会第18回年次大会
シンポジウム「いのちをめぐる仏教学」
野呂靖氏(龍谷大学教授)、木村文輝氏(愛知学院大学教授)、鍋島直樹氏(龍谷大学教授) [2022年6月19日(日)]

○日本エンドオブライフケア学会 第5回大会
主催 一般社団法人 日本エンドオブライフケア学会
鍋島直樹氏「愛 暮らしの中のケア~宗教とEOLケア」
シンポジウム「日本人の死生観と宗教・地域への応用」
座長 足立智孝氏・岡村毅氏 演者 岡村毅氏、佐々木教道氏、河野秀一氏、楠恭信氏、鍋島直樹氏

○「くらしとこころの総合相談会」(きょうのモンク)
自殺予防対策として、京都府の自殺者数が多い京都市北部において、京都府福祉課・医師・弁護士・就労支援・臨床宗教師・臨床宗教師が多職種連携して相談者の悩みに応じる。 [2023年3月5日(日)]
会場 野田川わーくぱる 主催 京都府健康福祉部地域福祉推進課

○日本臨床宗教師会第7回フォローアップ研修(オンライン)[2023年3月5日(日)・6日(月)]
ホスト会場 龍谷大学大宮学舎東黌201・202・203教室
事務局 打本弘祐・森田敬史・杉岡敬史・鍋島直樹・RA山田智敬
日 程 指導者研修(講師 打本弘祐)
    倫理講義(講師 大村哲夫氏)
    活動内容検討会のねらい(講師 谷山洋三氏)
    会員による活動内容検討会
    会話記録検討会

○新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方の追悼会[2023年3月11日(土)]

○龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター連続ワークショップ[全6回]
第1回「性の超越と仏教」[9⽉10⽇(土)12:00〜16:00]
第2回「仏典を⽣きる⼥性たち」[10⽉1⽇(土)13:00〜16:00]
第3回「浄⼟真宗で語られる⼥性」[2022年11⽉12⽇(土)13:00〜16:00]
第4回「ルッキズムな仏教」[2022年12⽉10⽇(土)12:00〜16:00]
第5回「中世⽇本の⼥性の救い」[2023年1⽉14⽇(土)13:00〜16:00]
第6回「中世⽇本の僧と家族」[2023年2⽉11⽇(⼟)13:00〜16:00]
年次報告書1冊1冊 
ホームページにおける 成果公開世界仏教文化研究センター、並びに人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターのホームページが新たに開設され、適宜案内と報告を行った。また、世界仏教文化研究センターのFacebook、twitter等のSNSにおいて各種事業の案内を行った。

2023年度 研究成果

成果概要

研究計画に沿い、グリーフケア講座2回、ジェンダーと宗教研究センター講演4回、特別講義6回、ビハーラ・臨床宗教師シンポジウム3回、被災者・自死遺族交流、病院ワークショップ5回を達成した。グローバル・アフェアーズセンターでは陳慶昌が紛争解決を願い英文発表した。2023年度『仏教・親鸞浄土教を機軸とした宗教実践と社会実践の研究(『世界仏教文化研究叢書45』により、科研費取得、K−GURS、真宗連合学会、日本佛教学会、日本グリーフ&ビリーブメント学会等で、高田文英「仏教・真宗と平和」、岩田真美「ジェンダーと宗教」、那須英勝「聖の三様態」、打本弘祐「臨床宗教師教育」、黑川雅代子・鍋島直樹「遺族支援」、島薗進「仏教社会倫理」、杉岡孝紀「除かれる者たち真宗他者論」、井上善幸「矯正保護と研究」が発表された。2024年『龍谷大学真宗学一○○年史』が嵩満也、佐々木大悟、内手弘太らの編集で出版され、教学と実践を近代から現代まで俯瞰した。仏教の戦争協力を反省し、全ての命を尊重して平等と平和、SDGsをもたらす姿勢が仏教研究と諸科学に求められている。ジェンダーと宗教研究センターで、岩田真美や英文学の水尾文子、日本文学の山本未久により、幾田桃子「美しい未来のために「生きる」をデザインする」が開催された。幾田は ジェンダー平等の趣旨に共感し、⻄本願寺という場所からもインスピレーションを得て、衣装を創作した。雲の中に蓮華が浮かぶさまをイメージしたというドレスは、蓮華はジェンダー平等、雲は平和を表現し、白蓮華のような佇まいである。阿弥陀仏の浄土に咲く蓮の花には多様な色があってそれぞれが光を放つように、“自らの色そのままが素晴らしい”と伝えた。PD⻄村慶哉とRA釋大智は博士学位を活かし、1シンポジウムと特別講義の設営、2成果概要執筆、3HP更新、3年次報告書作成、4真宗連合学会、宗教倫理学会で研究発表した。

2023年度研究活動一覧表

設定された成果当初の目標達成度備考
グリーフケア講座 

龍谷大学世界仏教文化研究センター応用研究部門

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター
2回2回①金田諦應(カフェ・デ・モンク主宰・日本臨床宗教師会副会長・曹洞宗通大寺住職)「インターフェイス(interfaith)~臨床宗教師とインターフェイスの関わり」[2023年7月4日(火)]
②谷山洋三(東北大学大学院文学研究科教授)「臨床宗教師の宗教的ケア」[2023年11月9日(木)]
特別講義2回6回①宮村匡彦(京都府健康福祉部地域福祉推進課参事)粟津彩(京都府健康福祉部地域福祉推進課副主査)「京都府の自殺対策の理念と実際」[2023年5月24日(水)]
②Namo Ami Fellows&鍋島直樹「親鸞さんと愉快な仲間 悪人の救い」[2023年7月5日(水)]
③谷山洋三(東北大学大学院文学研究科)「スピリチュアルケア」[2023年7月13日(木)]
④島薗進(上智大学グリーフケア研究所客員所員・東京大学名誉教授)「日本仏教の社会倫理を考える」龍谷大学真宗学会創立100周年 記念連続講演[2023年7月28日(金)]
⑤下田正弘(武蔵野大学教授/東京大学名誉教授)「涅槃、仏性、浄土 仏教思想と現代思想を照らす親鸞の視座」龍谷大学真宗学会創立100周年記念連続講演 龍谷大学大宮学舎清和館3階ホール[2023年10月13日(金)]
⑥堀内裕子(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程3年) 「臨床宗教師のスピリチュアルケアとその広がり」[2023年11月28日(火)]
特別公演1回1回①実践真宗学研究科有志「どびだせビャクドー!ジッセンジャー」[2023年10月25日(水)]
シンポジウム1回3 回①公開シンポジウム Buddhism and Crisis Care Symposium[2023年7月12日(水)]参加者39名
②新春シンポジウム「恋文~大震災の悲しみに寄り添う」[2024年1月17日(水)]参加者150名
③公開シンポジウム「臨床宗教師の気づきと近未来」[2024年1月17日(水)]参加者32名
ワークショップ7回5回臨床宗教師・臨床傾聴士研修ワークショップ下記7回の計画のうち、5回実施できた。
①あそかビハーラ病院・特別養護老人ホームビハーラ本願寺(現地研修)[2023年6月20日(火)]
②東日本大震災被災地(仙台震災遺構・全壊寺院・遺族交流)[2023年6月4日(日)~6月6日(火)]
③特別養護老人ホーム「常清の里」〔中止〕
④橘保育園・橘デイサービスセンター統合型社会福祉施設(現地研修)[2022年9月]〔中止〕
⑤被爆寺院・広島平和記念資料館研修(現地研修)[2023年10月16日(月)]
⑥NCC宗教研究所EU神学生との宗教間対話(現地研修)[2023年11月12日(日)]
⑦神戸赤十字病院、阪神淡路大震災記念・人と防災未来センター(オンライン研修)[2023年12月15日(金)]
関連講義の開講15講21講2023年度大学院講義
①「臨床宗教師総合実習」②「臨床宗教教育研究」③「グリーフケア論研究」④「ビハーラ・スピリチュアルケア論研究」⑤「実践真宗学研究」⑥「真宗人間論研究」⑦「真宗教義学研究」⑧「現代宗教論研究」⑨「宗教心理学研究」⑩「宗教教育学研究」⑪「生命倫理論研究」⑫「人権・平和論研究」⑬「カウンセリング論研究」⑭「地域・寺院活動論研究」⑮「国際伝道論」⑯「現代社会論研究」⑰「仏教社会福祉論研究」⑱「メディア伝道研究」⑲「共生論研究」⑳「臨床心理学研究」㉑「精神保健学研究」
大学院教育プログラム展開2回2回①東北大学の協力による臨床宗教師研修プログラム
②キリスト教NCC宗教研究所との宗教間対話
大学院生実践研究活動報告1回1回①大学院実践真宗学研究科実習研究活動報告会[2023年11月9日(木)]
ジェンダーと宗教研究センター          3回4回①真宗連合学会第69回大会 記念講演会 岩田真美(ジェンダーと宗教研究センター センター長)「龍谷大学ジェンダーと宗教研究センターの取り組み」中西直樹(龍谷大学文学部教授)「近代真宗女性教化の諸相(特別展示図録)の解説」[2023年6月17日(土)]
②龍谷大学ジェンダーと宗教研究センター特別講演会 幾田桃子(社会活動家)「美しい未来のために「生きる」をデザインする」[10月4日(水)]
③龍谷学会 ディスカッション形式講演会 幾田桃子(社会活動家)・千々松由貴(社会活動家)「「固定観念」をテーマに「平等」についてディスカッション」[2023年10月5日(木)]
④第24回全国坊守・寺族女性連絡会 公開講座竹安栄子(京都女子大学長)「ジェンダー平等に果たす女子大学の役割~京都女子大学の挑戦」[2024年2月28日(水)]
記事新聞等  10回①『みんなの仏教SDGsウェブマガジンReTACTION』打本弘祐「苦悩する人々に寄り添い、心をケアする「臨床宗教師」の育成プログラム」。[2023年4月]
②『中外日報』[2023年6月9日(金)]中外図書室「仏教・親鸞浄土教を基軸とした宗教実践と社会実践の研究」
③仏教タイムス[2023年6月29日(木)]岩田真美「女性と真宗の関わりを講演」
④仏教タイムス[2023年6月29日(木)]「臨床宗教師の未来語る」
⑤東洋経済新報社[2023年7月、32頁]岩田真美「ジェンダーと宗教の両視点から直面する課題を見つめ直す―諸機関との緊密な連携で宗教界に変革を」『東洋経済ACADEMIC SDGsに取り組む大学特集Vol.5―「閉」から「開」へSHIFT2030 SDGsで社会の意識をシフトする』
⑥『ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)』[2023年12月配信]「幾田桃子が国宝・西本願寺書院で纏った“ジェンダー平等”のドレス」
⑦文化時報[2024年1月1日(月)]「安楽死に対する仏教からの一視座」
⑧毎日新聞[2024年2月14日(水)夕刊とデジタルニュース]鍋島直樹「悲しみは愛の証」能登地震1.1:悲しみは愛の証し 阪神大震災経験した僧侶が説く-- 胸の内語り心を休めて | 毎日新聞 (mainichi.jp)
⑨本願寺新報[2024年2月20日(火)]「悲しみと共に生きる 東日本・阪神淡路大震災の経験語る」 
⑩朝日新聞[2024年3月11日(月)]「負げねえぞ気仙沼、つながる縁~龍谷大学臨床宗教師研修が被災者支援に」 
協力事業2回3回◯関西臨床宗教師学会特別研修会
鍋島直樹(龍谷大学文学部教授)大村哲夫(上智大学教授)「宗教は人の心にどのような影響を与えるか 臨床宗教師の役割」龍谷大学本館講堂[2023年11月10日]

◯京都府立医科大学医学科 4 年・大学院合同講義
鍋島直樹(龍谷大学教授)「人生の終末 心の救い」京都府立医科大学[2023年11月16日(木)]

◯杉岡孝紀教授追悼の集い・法話
「親鸞における海のメタファー」龍谷大学本館講堂[2024年3月28日(木)]
年次報告書1冊1冊 
ホームページにおける成果公開世界仏教文化研究センター、人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターのホームページにおいて、研究目的、年間成果一覧表、特別講義やシンポジウムの成果報告をPDとRAが行った。また、世界仏教文化研究センターのFacebook、twitter等のSNSにおいて各種事業の案内を行った。