研究活動

研究活動報告

大学院実践真宗学研究科創設10周年記念 特別講義が開催されました 4月19日(木)

本学大学院実践真宗学研究科創設10周年記念特別講義として4月19日(木)、

「緩和ケアにおけるビハーラ僧とは」が開催されました。

 

あそかビハーラ病院院長補佐・ビハーラ僧の花岡尚樹氏にお話いただきました。

 

【講義概要】

あそかビハーラ病院は、治療ではなく生活をする場所であり、その人らしく最期まで生活する場所である。できないことではなく、できることを考え、今日が一番いい日だと思うような毎日を目指している。来週しようと思う事は今日する。残された時間のなかでその人らしさを支え、「患者さん」からの解放を心がけるように努めている。

医療者が求める役割と僧侶ができる役割は異なる。医療の現場は問題解決型で効果が求められるが、僧侶に効果が求められるとそれは違うことが述べられた。効果や答えを出す事が優先ではないからである。

あそかビハーラ病院では、人を評価するのではなく、その人の人生の物語や価値観を受けとめることを大切にされている。またビハーラ僧は、ご本人だけでなく、ご家族(ご遺族)のケア、さらには、あたたかく包み込むことのできる存在として、スタッフのケアをする潤滑油であり、倫理的な役割を持ち、聖職者として期待される。宗教者の倫理観や相手と向き合う姿勢、思いを言語化することなど、宗教者としてのあり方と責任の重みを改めて考える機会となった。

(文責:大澤絢子)

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